採取された昆布は、生育した「浜」と「等級」により区別され、価格が決まります。これを「格付け」と呼びます。
例として、日高(三石)昆布では、次のように「浜」がランク分けされています。
【日高地区 浜格差】
特上浜・・・井寒台
上浜A・・・近笛、冬島、浦河、東栄、平宇
上浜B・・・様似、本幌、歌別
中浜A・・・三石、歌露
中浜B・・・春立、荻伏、東洋
中浜C・・・岬、静内、門別
並 浜・・・厚賀、庶野、富浜、新冠
昆布は、生育する浜により、品質などに微妙な差が生じます。そのため、上記のように「浜格差」を付けることで、価格が決められていきます。特上浜である「井寒台」は、栄養分を豊富に含む川の河口付近に位置しているため、群を抜いて品質が良く、ゆえに高価な産地となります。日高地区以外(根室・釧路・羅臼・利尻・道南など)においても、各々の浜により品質・価格が異なります。また、「天然」か「養殖(促成)」かによっても格付けは左右されます。
さらに、同じ「浜」の昆布であっても、葉の形状や長さ、光沢具合などによって①等~⑥等までの格付けが行われます。
例:「日高昆布 近笛(上浜A) ➂等が1束(そく)」